今回は、非認知能力について書いてみようと思います。
最近聞くようになった、非認知能力ですが、どのようなものなのでしょうか。
早速見ていきたいと思います。
非認知能力の実行機能の育て方についてはこちらをご覧ください↓
非認知能力の“非”って何だ?
こんなことを気にする人はあまり居ないかもしれませんが、私はなぜか気になってしまいました。
理由について考えてみたのですが、そもそも認知能力って何でしょうか。
それは、学校の勉強ができるとか、頭がいいとか言う時に意味されるもので、IQと言われる知能指数が典型的なものです。
では、非認知能力とは何かというと、認知能力ではない能力のこと、ってだけなのです。
認知能力に非ず。
ん、そのままのような。
つまり、具体的には何も表わしてない名称ですよね…。
ちなみに、非認知能力という訳語?造語?が分かりづらいと思ったのですが、調べてみるとnon cognitive skills という英語があるんですね。
1976年にアメリカで言われ始めた言葉だと分かりました。
何だか、今までの認知能力とは、違う能力ってことをまずは言いたかったみたいですね。
では、具体的に非認知能力って何なのか。
始めに戻って、非認知スキルとは何か?
非認知スキルとは、社会情緒的スキルとも言われるようです。
最初から、そっちを使ってくれた方が分かりやすいですよね。
非認知能力とは、
ソーシャルスキル、感情のコントロール、最近?話題になったグリッドとか自制心、内発的動機づけ、共感性、自信、真面目さ、などなど。
認知スキル以外なので、その他全部という感じでしょうか。
ちなみに、よく使われる発達検査では、言語理解、知覚統合、ワーキングメモリ、処理速度を検査で測定するので、それ以外ということもできそうです。
むしろ、“能力”ではない、パーソナリティなるものも、入っているようですので。
このように見ていくと、社会情緒的スキルという呼び名では限定し過ぎていて、それ以外の能力が入らないので非認知スキルと言われているのかもしれませんね。
さて、このように色々ある非認知能力ですが、とりわけ大事なものがあります。
それが実行機能です。
実行機能とは何か?
実行機能とは何でしょうか。
それは、
目標を達成するために自分を抑えたり、切り替えたりする能力
のことを指します。
英語では、エグゼクティブ・ファンクションと言われるので、司令塔みたいなイメージですね。
この能力が高いと、仕事ができたり、健康な生活が送れる可能性が高いそうです。
ですので、実行機能が大事だと言われています。
実行機能には、2つの側面があると言われています。
それは、
- ・感情の実行機能
- ・思考の実行機能
です。
感情の実行機能とは
感情の実行機能とは、目標のために本能的な欲求や衝動をコントロールする力です。
空腹の時に、好物が目の前にあったら、すぐに手を出したくなると思います。
しかし、日本人なら、周りの人に悟られないように、そうした欲求は隠して、さも普通に食べることを求められるのではないでしょうか。
5、6才になると、それなりに先を見通して、目の前の誘惑に我慢できるようになるそうです。
思考の実行機能とは
思考の実行機能とは、目標のために習慣やクセをコントロールする力です。
例えば、ついつい夜に甘いものを食べてしまう習慣があるけど、健康診断に向けて控えようとする時に働きます。
更に言えば、夜の甘いものを控えようとすること自体を忘れないことと、夜に冷蔵庫に近づいて中を覗いてチョコレートに手を出す行動を選択しないことが大事になります。
思考の実行機能も、5才頃までにはルールの切り替えができるようになるようで、前もって準備をするということが見られるようになります。
まとめ
・非認知スキルは、社会的情緒スキルと呼ばれている
・非認知スキルの中でも、実行機能が大事
・実行機能は、感情的側面と思考的側面がある
参考文献はこちら。
非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書
次回は、実行機能の育て方などを見ていきたいと思います。
続きはこちら↓
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