みなさんはゴミのポイ捨てをしたことがありますか。
もしくは自分の土地にポイ捨てされたことはないでしょうか。
もし、自分の庭にゴミを捨てられたら憤りを感じるのではないでしょうか。
自分の土地ではなくとも、道に落ちているゴミを見ても、あまりいい気持ちにはならないですよね。
ゴミのポイ捨てはやめてくれ~
それでは、ゴミのポイ捨て=不法投棄を減らすにはどうすればいいのでしょうか。
不法投棄とは
そもそも不法投棄とは何でしょうか。
不法投棄とは、ゴミを適切に処分しないで、道路や空き地などに捨てる行為を指します。
ですので、吸い殻や空き缶をポイ捨てすることも不法投棄に当たります。
適切な処分とは
家庭などから出るゴミは家庭系一般廃棄物と呼ばれ、市町村がゴミの処理をしてくれます。
それに対し、業者から出るゴミは事業系一般廃棄物と産業廃棄物に分けられ、事業者にゴミの処分の責任があります。
産業廃棄物は法律で定められた20種類の廃棄物のことを指すので、それ以外の生ゴミや紙くずなどは事業系一般廃棄物として専門の業者に頼んで処分してもらいます。
家庭で出たゴミと一緒に処分することはないのですね。
捨てた者勝ちな日本のルール
さて、適切に処分されなかったゴミはどうなるのでしょうか。
不法投棄した人や事業者が見つかれば、法に則り適正な処罰が下されるはずです。
『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』によれば、ポイ捨てした人であれば、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金が科せられるようです。
法人であれば3億円以下の罰金となっています。
しかし、不法投棄した者が見つからなければ誰が処分をするのでしょうか。
それはその土地の所有者・管理者です。
大規模な産業廃棄物による不法投棄であれば、警察も動くかもしれませんが、家や自分の土地に捨てられたゴミは、誰も動いてくれません。
どうすることもできず、まさに泣き寝入りするしかないのです。
なぜならゴミの所有者が分からない以上、ゴミが今ある土地の所有者・管理者がゴミの責任を負うことになるからです。
役所に電話してこのことを聞いた時、唖然としました。
そりゃないよ~
ポイ捨てした者勝ちなのだと。
仮に、ポイ捨てされたゴミを道路に戻せば、自分が不法投棄したと見なされてしまいます。
もうどうしようもありません。
自分でゴミを処分するしかないのです。
確かに、行政が処分してくれるとなると、善からぬ連中は自作自演をして、ゴミをタダで処分してもらおうと考えるかもしれません。
しかし、こんな日本のルール、ポイ捨てした者に有利な状況が歯がゆいです。
不法投棄対策
さて、少しでも不法投棄を減らす対策としてはどのようなものがあるでしょうか。以下に、不法投棄の対策を列挙してみます。
キレイにする
一番簡単な対策ですが、ゴミはゴミを呼ぶのでキレイにしておくのは大事なことです。
夜でも明るい場所、雑草などがない場所、キレイな花が植えてある場所などは、ポイ捨ても少ないようです。
侵入されないようにする
フェンスやロープなどを設置することも防止の効果があります。
そもそもゴミが入らないようにフェンスをしたり、人や車が入れないようにしたりして、ゴミを人目の付かない所に隠されるのを防ぐことも大事です。
しかし法律に長けている人だと、ワザと道路脇に捨てて仮に見つかっても落ちてしまったと嘘を付くこともあるようです。
本当に許せません。
啓発看板の設置
よく道で見かける、ゴミの不法投棄禁止の看板を設置するのはいかがでしょうか。
都道府県や市町村の環境課などに問い合わせると、無料で看板をもらえることもあります。
もしくは、自分で作ってラミネートしてもいいですね。
安い物でしたら、5000円以下でラミネーターは買えます。
監視カメラの設置
監視カメラの設置もとても有効です。
今はダミーの監視カメラもあるので、それをわざと見えやすい場所に設置しておくだけでも効果が期待できます。
ダミーですので、これも安い物で2000円以下で買えます。
もしくは、犯人を捕まえることまで念頭に置くと電池式の赤外線・人体検知センサー付きのカメラを設置しておくことは大変強力な武器になります。
1万円ほど出せば買えますし、車のナンバーが分かればこっちのものです。
皆で不法投棄を減らすアクションを
不法投棄の多くの場合、犯人が分かりません。
特に空き缶やタバコなどの、ゴミのポイ捨てなら誰の物なのかも特定できません。
ですので、私たちにできることとしたら、そうした怪しい人を見つけた場合に最寄りの警察署に通報するなどしかありません。
また、不法投棄に関わっている会社で働いていたとしたら、行政機関に内部告発などして会社を正すことも大事なことだと思います。
みんなが自分の周りから環境を良くしていきましょう。
もし身近な人にポイ捨てする人がいたら、そっと諭すなどする勇気が欲しいものです。
小さい頃からの環境教育も大事かと思います。
キレイな日本、そして世界に住みたい、残したいという想いで、この記事を締めたいと思います。
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