週末農業でもできる手間のかからない野菜を紹介していきたいと思います。
今回はジャガイモについてです。
ジャガイモは、日持ちもするし何にでも使えて料理でも重宝します。
そんなジャガイモを育てるのは、週末農業の私でもできる簡単に育てられる野菜の代表です。
ジャガイモの植え方
種植えの前の土づくりですが、アルカリ性にしすぎると、ジャガイモの肌が黒く荒れる「そうか病」になりやすくなるので、苦土石灰などのアルカリ性の肥料は与え過ぎないようにしましょう。


むしろ、ジャガイモは弱酸性を好むようですので、私はジャガイモを植える前は苦土石灰をまかないくらいです。
硬すぎる土は耕したり、堆肥を混ぜ込んでおいたりしましょう。
ジャガイモの春植えと秋植え
ジャガイモは、春植えと秋植えがあります。
春植えと秋植えの違いは、植える時の注意点くらいで他はあまり変わりません。
種芋は、秋植えなら「デジマ」「アンデスレッド」などをよく見かけますが、近くの農家さんは春に植えた男爵芋をそのまま種芋に使って収穫していたりしました。
春植えなら、大きなジャガイモは50g前後になるように何個かに切って種芋にすることができます。その際に、腐敗を防ぐために切り口には灰を塗っておきましょう。下のようなものも売っています。
秋植えなら、種芋が腐ってしまうので切らずにそのまま使いましょう。ですので、小ぶりな種芋を使えるといいですね。種芋が大きくても収量の変化はあまりないようです。
以上の種芋の植え方が、春植えと秋植えの大きな違いになります。
春植えなら、3月中には植えるなど早めに植えるのがいいですが、遅霜にも気を付けたいところです。種芋を早く植えた方が、葉が出てから収穫するまでの光合成する時間が長くなるので、その分栄養がいくからです。
(黒マルチを使った植え付け方法もありますが、個人的に使い捨てマルチを買う踏ん切りがなかなかつかないので、ここではマルチは使わない植え付け方法の紹介になります)
秋植えなら、暑すぎる時期に植えると種芋が腐るので、やや暑さが和らいだ9月過ぎがいいかと思います。
ジャガイモの育て方
芽かきは、人によるのかと思いますし、植えている数にもよると思います。家庭菜園でやるならば、芽かきをしておくのがいいと思います。
芽が地上に出てきたのを、何本残すのかが芽かきのポイントです。
1本~3本残しがよく聞かれる芽かき後の本数です。
残す芽を少なくすれば大きなジャガイモが取れて、残す芽を多くすれば小さなジャガイモがいくつも取れるような印象です。
芽が15センチくらいになって、芽かきをしたら追肥をして土寄せをします。これから苗が大きくなっていくので、応援しましょう。
当たり前ですが、地上部が大きく育った方が芋も肥大化します。緑色の葉っぱが生い茂るといいですね。
花摘みはしてもしなくてもいいように思います。無駄なエネルギーを花に使わないように花摘みをする方もいるかと思いますが、北海道のどでかい畑で花摘みをしているとは到底思えません。(むしろ花摘みしているという情報があれば教えてください!)
なので、あまりしなくてもいいかなと思います。花は小さくキレイですし、昔は観賞用としてジャガイモは知られていたくらいですので。
ジャガイモの収穫について
さて、葉が枯れて黄色くなってきたら収穫時期です。できれば、梅雨に入るまえに収穫を終えておきたいところです。


この辺りが週末農業の難しいところです。ピンポイントで週末が天気だといいのですが、それは運次第のところもありますので、収穫時期の見極めが難しいです。
雨の降った後などは、収穫した後のジャガイモを乾燥させるのも手間ですし、地上部が枯れてきたのに放って置くと、せっかくのジャガイモが腐ってしまうことにもなりかねません。
また、放っておく時間が長いほど、虫の食害に合う可能性も高くなります。
ネキリムシやケラ、ハリガネムシなどの被害があるようです。
私の畑では、コメツキムシ・ハリガネムシにやられたジャガイモがあったので、こちらの動画を参考に挙げておきます。何となく気持ち悪い動画ですので注意です。
こんな感じで、ジャガイモが収穫できました。


ジャガイモは、手間があまりかからず、生育中の病気や虫の被害も比較的に少ないと思います。
私は、いくつか虫にやられるものもありますが、無農薬で何とかやっています。
それよりも畑の水はけがよい所の方が良く育つ気がします。
収穫後は、少し干して土を落としたら、暗いところか段ボールにフタをして保存しておきます。
これが木漏れ日や窓から日が入るようなところにそのまま置いておくと、ジャガイモが変色してきてしまいます。
そのためにも、乾燥はある程度できている晴れが続いた日に収穫できるといいんですよね。
それでは、みなさんも週末農業をお楽しみください。
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