この記事では、私が実際に手にイボができてから完治するまでの遍歴を書いてみました。
振り返ってみるとあっという間でしたが、当時はとても苦しんだことを思い出します。
私は治ったので良かったですが、皆さんのイボも完治することを祈って、私のイボとの戦歴をご覧ください。
イボとの出会い
高校生の時に、ふとした時に気が付いた爪の間にできた黒い点々。
「うわっ、キモ」というのが最初の印象。
だって、黒い点々をよく見ると、その点々が一つずつ、皮膚の中に侵入してきているように見えて、気色悪かったのを今でも覚えている。
いや、今でも想像するだけで気持ち悪い。
放っておくと、皮膚が硬くなってきて、盛り上がってくる。
気持ち悪いので、カッターで切り取ろうとすると、硬くなった皮膚は気持ちよく切り取れるが、ちょうど黒い点のところで血が出てくる。
まるで血管なのかと思ってしまうくらい、そこに到達すると血が点から染み出てくる。
(ネットで調べたら、黒い点は毛細血管とのこと)
何と言っても、血が出てくるくらいなので、痛い。
くやしいが、勇気のない私には、その痛みに耐えて切り取ることもできない。。。
ということで、病院に行くと、最初の医者は抗生物質をくれた。
それをちゃんと塗れば治ると思っていたので、せっせと塗ってイボが消えることを願っていた。
が、全然消えない。
てか、他の爪の中にも移ってきた。
最初は右手の中指の爪の中だったのが、親指に移った。
そして、左手の親指にも移っていった。
いや、気持ち悪すぎる。。。
イボの冷凍治療の始まり
そこで病院を変えると、イボの冷凍治療が始まった。
どこの皮膚科でもやるあれです。
マイナス196℃の液体窒素によって、イボの周辺の皮膚まで殺す、超痛いやつ。
何せ、指の爪の間ですよ。神経めっちゃ通ってて有名な指先です。
毎回、冷や汗が出るくらい(リアルに指から汗が出た)痛かった。
そして、液体窒素を綿棒で押し付けている瞬間よりも、その治療を終えた帰り道が何しろ痛い。
痛みがドクンドクンいって、脈拍を打つのが分かる。
ここだけの話し、若いころは木や鉄板を思い切り殴って、その痛みに耐えていたくらいだ。
もちろん拳から血が出てくるが、その痛みの方がまだマシなくらいだ。
何より、何故か無性にイライラしていた。
怒りが込み上げてきたのだ。
どこにもぶつけようのない痛みと理不尽さに、怒りという表出の仕方をしていたのだと思う。
ドクンドクンする痛みは、一日寝れば治まる。
しかし、指がどこかに触れれば激痛が走る。
針をザクっと指に刺されるような痛さだ。
その痛みが、数日かけて徐々に治まってきて、その後、だんだんと皮膚が黒ずんでくる。
皮膚が死ぬのだ。
死んだ皮膚を無理に剥がそうとすると、出血してしまう。
そうすると、血液感染するのか、イボが完全に消えないで、黒い点々が残るのだ。
この残念さは、どうしようもない。
あんなに痛い目にあって、まだ残っているのかと。
何回か治療を繰り返して、皮膚が黒ずんでポロリとした瞬間に、黒い点々がない時の気持ちよさ。
あー、やっと解放された。あの、スッキリさ。
自分の皮膚が戻ってきた瞬間。
健康さを取り戻した指先。
だが、それはいくつかもあるイボの内の一つの話。
何とか中指やその他のイボは消えたが、親指の方は、爪の端の奥の方にあるためか、なかなか治らない。
これがしぶとかった。
ホント、毎回、皮膚科に行くのがしんどかった。
どうして、こんなに痛い思いをしなければならないのか。
お金を払ってまで。
自分でイボの治療を試みるも…
と、そうか皮膚を殺せばいいなら、自分でもできるかもしれない。
そう思った私は、色々と試してみた。
冷凍の逆は、やっぱ火でしょ。
とのことで、コンロで熱した五寸釘を指に押し付けてみたが、熱くて、反射的に手が離れてしまう。
うん、そんな根性はない。
ジューっなんて、できない。
次は、ハトムギ茶。
どのくらい飲んだか忘れたけど、なんか効果は分からなかった。
目に見える効果をすぐに見たい私には、多分、私には向かなかったのだと思う。
血迷った私は、またカッターで血が出るまで削って、そこに接着剤を塗ってみた。
いや、意味ないでしょ。。。
接着剤の何かの効果が、イボをやっつけないか期待したが、そんなことは案の定なかった。
お次は、皮膚を溶かしちゃえばいいと考えた私は、カビキラーを綿棒に染みらせて、皮膚に押し付けてみた。少しヌメヌメするけど、これといった効果は感じず断念。
どこかのブログで載っていた、アロマオイルも買って、指に直接付けてみた。
いい香りが部屋に広がるのはいいけど、これも何ともなかった。
そんなこんなしている内に、実はイボは他の指にまた広がっていて、なんだかんだ皮膚科に戻っていった。
そして、何回通っても治らないことに辟易し、途中で通院を止めてしまう、なんてことを何回か繰り返した。
いくつかの皮膚科も渡り歩いたが、結局は同じことだった。
爪の変形。そして決意した最終手段
親指の爪の端に出来たイボが、どうしても消えない。
その頃には、度重なる治療で、爪の端が短くなってきていて、見るからに変だった。
普通、爪の両端は真っすぐに伸びていて、そこから爪を切る先端部分が出ている。
しかし、その頃の私の爪は、片方の爪の端が、根元部分から爪を切る先端部分となっていて、爪は片端が欠けているようになっていた。
正直、他人に親指を見せることが嫌だった。
歪な爪。
最終的には、右端がもっと短くなった。
「どうしたの、その爪」とか言われたくなかった。
極力、親指は手の内に隠して、見えないようにしていた。
ちょうど、この頃、色々あって、日本を離れる時だった。
ここで、遂に、意を決して、ずっと避けてきた、最後の手段に出た。
ついに、イボ切除手術
そう、イボの切除手術。
指先を切り取るとか、絶対したくなかったけど、この頃は、もう何をやっても治らない気がしていたし、日本を離れる少しの間、人とも会わないし、ということでやってみることにした。
クリニックはネットを見て適当に決めた。
ビルの一室のキレイなクリニックで、女医さんだった。
手術と言っても、よくテレビでみる手術室がある訳ではなかった。
普通の4畳くらいの部屋で、横になって行われた。
指先に麻酔をする時にやっぱり痛かったけど、そのあとはもちろん痛みはなかった。
しかし、私は血が苦手らしい。
いや、なんか変にイメージしてしまったからダメだったんだと思う。
痛みはないのだが、えぐり取っている感覚は、振動から伝わってくる。
指先をえぐって、切り取っているのをイメージしたら、段々と気分が悪くなってしまった。
30分くらいで終わったと思うのだが、その後、女医さんから「気分が悪くなったら教えてね」と笑顔で言われた時には、私の顔の血の気が引いていたようで、すぐに横にならしてもらった。
女性より男性は血に弱いらしい。
というか、私が弱いのだと思う。
そんなこんなで終わってみると、めちゃくちゃ痛くなってきた。
液体窒素の治療よりも痛い。
まぁ、それはそうだ。
イボが再起不能のように、イボが巣食っている周辺の皮膚の、更に深い皮膚を切除したのだから。
痛み止めとか飲んだけど、この痛みは数日以上続いたと思う。
しかし、これでイボともおさらばと思うと、清々しいもので、そんな気持ちで日本を発てるのはいいものだ。
抜糸も終わって、更に爪が減った歪な私の爪を見ると、戦い抜いた傷痕に見えるのは私だけだろうか。
まぁ、私だけだろう。
爪の途中経過をメールしてね、と女医さんに言われたような気もしたが、忘れてしまった。
そう、ようやくイボとおさらばしたのだ。
こんなに長く辛かったイボの治療も、ようやく終わったのだ。
イボが再発してからの、まさかの出会い
と思ったけど、さいはちゅ。。。
ひょっこり黒い点々が見えてる。
いや、嘘でしょ。
がっつり切除したのに。
そういう体質なのか?!
もう無理。
ってことで、適当に削りつつ、適当に放置しつつ、数年をまたイボと共にする。
色々とあって、帰国後にどうしようかと思って、ネットサーフィンした。
もう液体窒素の治療とかしたくないし、痛いのはもう嫌だ。
そしてまず巡り合ったのが、イボコロリ。
いつぞやの接着剤の香りがするイボコロリ。
寝る前に大量につけて、テーピングをして液が留まるようにして寝た。
それを何日か繰り返すと皮膚が白くなっていった。
なんだか、皮膚が白くふやけて死んでいる感じがグッド。
白く皮膚の上から塗ることを、更に何日か繰り返していると、イボと皮膚がポロリといった。
いや、ここはコロリか。イボコロリだけに。
え、ウソ。
こんなに簡単にいくのか。
今までの激痛、苦しみは何だったのか。
今まで払ってきたお金は何だったのか。
お前ら医者は何をしてきたのか。どんだけ、人の身体を痛めつけてきたのか。
(すみません、お世話になった数々の皮膚科の先生)
でも、こんなに簡単に治るんだったら、これを最初からやってれば良かったじゃないか。
これを勧めてくれてたら、あんな日々は過ごさないですんだじゃないか。
イボコロリ、恐るべし
色々とありますが、最終的にたどり着いたのは、イボコロリでした。
今のところ、再発もしていません。
いや、なんだか、もし再発しても、イボコロリでなんとかなるんじゃないかとさえ思ってしまいます。
いや、もう本当に勘弁ですが。
最後に、ここまで読んでいただい皆様には、まずはイボコロリを試してみて、液体窒素の治療とか手術をしてください。
私のように苦しむ必要は全くありません。
それに、何しろ皮膚科に行くより安いしお手軽です。
6mlもありますが、10mlをお勧めします。
皆さんの、イボとの戦いが早く終わることを祈って、筆を置かせていただきます。
こんなにアツく、イボとの出会いから別れまでを書くのは、最初で最後かと思います。
最後までお読み下さって、ありがとうございました。
他の人にも広まると嬉しいので、気に入って下さった方は記事のシェアのほどお願いいたします。
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