海外に住んだ経験を通して、今回は転地療法について考えてみました。
それでは、転地療法について考えていきましょう。
転地療法とは
そもそも、転地療法とは、日常とは異なる気候の土地に移り、疾病を治療する方法として行われてきたものです。
喘息をお持ちの方などは、キレイな空気の土地に移り住み、治療をしたとのことです。
さて、今回の記事では、身体の病気というよりも、こころの病気である、うつや適応障害などに当てはまる内容を紹介します。
ですので、気候などの環境的・物質的な要因よりも、心理的な要因について考えてみます。
とりわけ、日頃生活しているだけで疲れる。人と関わるのが苦手。など、対人関係でストレスを抱えている方は参考になるかもしれません。
日本で生活しているだけで何だか疲れる
どうして日本人のストレス対策におすすめなのか
タイトルにある“日本人のストレス対策におすすめの転地療法の方法は海外移住”についてですが、日本人は外国人と比べて、周りに合わせるだとか、人の目を気にするとか、空気を読むなどとよく言われます。
『嫌われる勇気』という本がベストセラーになったのも、人に嫌われないように、日頃から気を使って疲れている日本人が多いからではないでしょうか。
こんな風に日本では生活しているだけで、疲れてしまう要因があるのだと思います。
例えば、“人の目を気にする”とは、どのような状態でしょうか。
それは、自分の頭の中で、自らを縛っている言葉が存在しているということです。
日本人は、礼儀正しい、規律を守るなどと言われています。
どうしてそのような行動ができるかと言えば、小さい頃からそのように教育を受けてきて、常に自分の行動をコントロールする思考の一部になってきたからです。
「～しなければならない」
「～してはならない」
「～すべき」
など、無数のルールが身体に染みついてきていると思います。
それは、普通になりすぎて、意識することもないようなことです。
日本人が海外から賞賛される行動など、この見えないルールを守る姿勢の良いところももちろんあります。
しかし、人間関係に疲れる人は、この見えないルールが強すぎるのが特徴だと思います。
そうすると、ストレスが溜まり、うつや適応障害などになる一因となり得ますし、ひきこもりなどにもなりやすくなります。
社会と関わることが嫌になるので、自然な帰結かと思います。
転地療法において、海外移住の効果がある理由
そうしたストレス対策として転地療法、とりわけ海外移住に効果があるのではないでしょうか。
- なぜかというと、先ほど述べた見えないルールが全く違うからです。他の言葉で言い換えると、その国の社会規範、一般常識が日本とは全く異なるからです。
- また、これまで培ってきた自分を縛る言葉である“日本語”から離れることにもなるからです。
まず、１．について解説していきます。
空気を読む、人の目を気にする、周りに合わせる、というのは、海外では日本ほどではありません。
なので、徐々にその必要性のなさに気づき、過剰に縛っていたルールを緩めていくことができます。
周りから、そのような規範を守った行動などを要求されないので、その行動は少なくなっていくと考えられるからです。
続いて２．については、言葉を考えた際に、日本の物や事柄、情報に触れるほど、ルールを思い出すきっかけになり得ます。
仮に、国内で移住しても、同じような物や情報が溢れています。
それは、家の作りや家の中の物から、道路や街の風景など、見慣れたものだからです。
ちょっと難しい話になりますが、物と言葉は密接に結びついており、赤子の頃から日本語で物と言葉を結び付けてきました。
ルールを縛る言葉が日本語であるならば、それを想起させる日本語＝物事とできるだけ接しない生活をする方が、見えないルールを意識しない生活をする上では得策なはずです。
ですので、今まで無意識に身に付けてきたルールを一度解体するには、全く今までとは違う物や情報が飛び交う海外の方が良いのです。
海外移住のストレス、でも。
もちろん、日本語が通じないストレス、慣れない環境でのストレスなど、諸々あるかと思います。むしろ、カルチャーショックに会うことでしょう。
しかし、そこでカルチャーショックを受けて、日本の良さを再認識すれば、そこから日本に住むことを再決断しても良いのです。
その方が、日本の生活が良く映るはずですし、毎日の生活が違ってきます。
私は、日本を一度出て日本の良さも知りましたが、上に書いたような考えも抱きました。
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もしウズウズしている人がいたら、どんどん海外に出て、自由に活躍して欲しいです。
以上で述べてきた転地療法というのは、心理的な観点から書いてみました。
そして、特に日本の生活にストレスを感じている方に向けた内容になっています。
最終的には、自分の言葉で自分を縛っていると言うこともできます。
もし日本で生活しながら、もう少し楽に暮らしたいなら、自分を縛る言葉を緩くするのも必要かもしれません。
機会があれば、そんな記事も書いてみたいと思います。
今、ストレスを少しでも感じている方は、こちらの記事もおススメです。
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